2024/04/01

【塾コラム】英語っていつからはじめたらいいの?

“興味を持ったとき!”

折に触れ、ちょっと語学に触れてみて、興味を持ったときが、一番です。

 

1. はじめる時期

 

 「0歳~4歳ではじめる」

“英語耳”“ ”英語脳“といわれるような、母語同様の学習を行うのがこの時期。

 

英語は日本語と周波数が違います。

 

日本語話者にとっては、雑音と判断されるような周波数に、存在する音があります。

 

脳が形成されるこの時期にたくさん聞くことで、”言葉“として認識できるようになり、英語そのものの発想方法が身につくと言われています。

 

ただ、セミリンガルと言われる問題もあります。

 

母語がしっかり固まらず、どちらも日常会話レベルにとどまり、教科書を理解するレベルには達しないことがあるかもしれません。

 

 

5歳~9歳ではじめる」

世界が広がるこの時期に英語に触れることで、多様性を当たり前に受け入れることができるようになります。

 

聴覚器官をはじめ、5感が鋭いこの時期に、染み込ませることができればいいですよね。

 

では、染み込ませるっていうのは、どのくらい聞けばよいのでしょう?

 

もちろん起きている時間の大半です。

 

体も心も大きくなるこの時期にどこまで時間がとれるのでしょう?

 

いろいろなことをさせてあげたい時期でもあります。

 

そうして、習い事がたくさんになりすぎて、義務になったとき「英語嫌い」になってしまう。そんな危険性がある時期でもあります。

 

 

10歳~15歳ではじめる」

習得の成長が早い時期です。

 

母語がしっかりと身についてからの学習は、メリットがたくさんあります。

 

母語での「説明」を聞くことができるので、「わかる」という感覚を持ちやすい時期

す。

 

物事を理解するとき、似たものを並べて「類似点」「相違点」の説明をうけるのが早

いです。

 

ですから、母語と外国語を比べて学習できるこの時期は、説明を聞くのに適していま

す。 

そして、「教科書」という、とても効率のよいテキストが手に入る時期でもあります。

 

 

2. 勉強方法

 

英語の勉強方法は、世の中にあふれています。

どれが最適か?

ここでは、その方法をお伝えしていきます。

 

①音読

よくご相談ありますのは

「発音はどこまで正確でなければならないのか?」

という質問です。

 

②「歌」の項目でふれますが、

ポイントとなる点は『守って練習をしていくこと』が上達の秘訣です。

音声を聞いてくり返す方法(リピート)

音声を流して追いかけるように読む方法(シャドーイング)など、

いろいろな音読方法があります。

 

いろいろな方法で、音読を続けていくのは、英語学習によくなじむ学習方法です。

 

②歌

英語と日本語では、大きく異なるところがあります。

それは、音符にすれば、一目瞭然です。

音楽に例えると、音の高低、音の長短、音の大小で、イメージがつくでしょうか。

アクセント、ピッチ、抑揚といった用語を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

そういった理論を詳細にではなくとも、説明を聞いたほうが定着は速くなります。

 

③映画や動画

興味から入ると学習は捗りますし、何より継続できます。

映画、ニュース、プレゼンテーション。

自分の興味から、①②で記載したような方法を意識しながら、取り入れていくのがよいと思います。

 

④読書

聞いた分だけ話せるようになる。

読んだ分だけ書けるようになる。

これは、私自身の実感です。

 

日本語は、「読む」という吸収方法に適した言語です。

聞いて理解するには、同音異義語などがあり、やりにくさがあることもあります。

母語を日本語であると、学習は「読み」「書き」から、当然のように入ります。

ですから、目から入れることの方が抵抗が少ないという人は、

「読む」から入ってもよいかもしれません。

 

⑤文法

「説明」のなじむ年齢になれば、取り組みたいのが文法です。

といっても、詳細な用語は必要ありません。

主語と述語などの骨組みを理解できていればよいのです。

 

スポーツに例えると、初めての競技をずっと見ていれば、

10試合も考えながら見れば、どんな時に得点されるのかわかってくるかもしれません。

けれど、試合を見ながら、ルールを教えてくれる解説者が横にいれば、どうでしょう。

きっと1試合目から理解して楽しむことができるはずです。

 

そうです。難しいルールは必要ありません。

 

「今のはね」と解説してくれる人があるだけで、きっと楽しくなるはずです

 

⑥英単語

さて、みんなが気にする英単語の学習です。

これは、ステップを設けて進めましょう。

 

「見た(聞いた)ことある」

「発音できる」

「意味がわかる」

↓ 

「話せる」

「つづりを書ける」と「書ける」は最後にくるものです。

 

覚えたか、覚えてないか

という考え方から脱出し、苦手意識を持たずに学習を進めましょう。

 

 

英語は、道具です。

世界を開き、モノの考え方の多様性を広げてくれます。