【塾コラム】英語っていつからはじめたらいいの?
“興味を持ったとき!”
折に触れ、ちょっと語学に触れてみて、興味を持ったときが、一番です。
1. はじめる時期
「0歳~4歳ではじめる」
“英語耳”“ ”英語脳“といわれるような、母語同様の学習を行うのがこの時期。
英語は日本語と周波数が違います。
日本語話者にとっては、雑音と判断されるような周波数に、存在する音があります。
脳が形成されるこの時期にたくさん聞くことで、”言葉“として認識できるようになり、英語そのものの発想方法が身につくと言われています。
ただ、セミリンガルと言われる問題もあります。
母語がしっかり固まらず、どちらも日常会話レベルにとどまり、教科書を理解するレベルには達しないことがあるかもしれません。
「5歳~9歳ではじめる」
世界が広がるこの時期に英語に触れることで、多様性を当たり前に受け入れることができるようになります。
聴覚器官をはじめ、5感が鋭いこの時期に、染み込ませることができればいいですよね。
では、染み込ませるっていうのは、どのくらい聞けばよいのでしょう?
もちろん起きている時間の大半です。
体も心も大きくなるこの時期にどこまで時間がとれるのでしょう?
いろいろなことをさせてあげたい時期でもあります。
そうして、習い事がたくさんになりすぎて、義務になったとき「英語嫌い」になってしまう。そんな危険性がある時期でもあります。
「10歳~15歳ではじめる」
習得の成長が早い時期です。
母語がしっかりと身についてからの学習は、メリットがたくさんあります。
母語での「説明」を聞くことができるので、「わかる」という感覚を持ちやすい時期
です。
物事を理解するとき、似たものを並べて「類似点」「相違点」の説明をうけるのが早
いです。
ですから、母語と外国語を比べて学習できるこの時期は、説明を聞くのに適していま
す。
そして、「教科書」という、とても効率のよいテキストが手に入る時期でもあります。
2. 勉強方法
英語の勉強方法は、世の中にあふれています。
どれが最適か?
ここでは、その方法をお伝えしていきます。
①音読
よくご相談ありますのは
「発音はどこまで正確でなければならないのか?」
という質問です。
②「歌」の項目でふれますが、
ポイントとなる点は『守って練習をしていくこと』が上達の秘訣です。
音声を聞いてくり返す方法(リピート)
音声を流して追いかけるように読む方法(シャドーイング)など、
いろいろな音読方法があります。
いろいろな方法で、音読を続けていくのは、英語学習によくなじむ学習方法です。
②歌
英語と日本語では、大きく異なるところがあります。
それは、音符にすれば、一目瞭然です。
音楽に例えると、音の高低、音の長短、音の大小で、イメージがつくでしょうか。
アクセント、ピッチ、抑揚といった用語を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
そういった理論を詳細にではなくとも、説明を聞いたほうが定着は速くなります。
③映画や動画
興味から入ると学習は捗りますし、何より継続できます。
映画、ニュース、プレゼンテーション。
自分の興味から、①②で記載したような方法を意識しながら、取り入れていくのがよいと思います。
④読書
聞いた分だけ話せるようになる。
読んだ分だけ書けるようになる。
これは、私自身の実感です。
日本語は、「読む」という吸収方法に適した言語です。
聞いて理解するには、同音異義語などがあり、やりにくさがあることもあります。
母語を日本語であると、学習は「読み」「書き」から、当然のように入ります。
ですから、目から入れることの方が抵抗が少ないという人は、
「読む」から入ってもよいかもしれません。
⑤文法
「説明」のなじむ年齢になれば、取り組みたいのが文法です。
といっても、詳細な用語は必要ありません。
主語と述語などの骨組みを理解できていればよいのです。
スポーツに例えると、初めての競技をずっと見ていれば、
10試合も考えながら見れば、どんな時に得点されるのかわかってくるかもしれません。
けれど、試合を見ながら、ルールを教えてくれる解説者が横にいれば、どうでしょう。
きっと1試合目から理解して楽しむことができるはずです。
そうです。難しいルールは必要ありません。
「今のはね」と解説してくれる人があるだけで、きっと楽しくなるはずです。
⑥英単語
さて、みんなが気にする英単語の学習です。
これは、ステップを設けて進めましょう。
「見た(聞いた)ことある」
↓
「発音できる」
↓
「意味がわかる」
↓
「話せる」
↓
「つづりを書ける」と「書ける」は最後にくるものです。
覚えたか、覚えてないか
という考え方から脱出し、苦手意識を持たずに学習を進めましょう。
英語は、道具です。
世界を開き、モノの考え方の多様性を広げてくれます。