【塾コラム】中学の定期テストで本当の実力は分からない!学校平均点の正しい扱い方
平均点の高い中学校は優秀、という誤解
うちの子の中学校は数学の平均点が50点、
となりのA中学の平均は80点もあるらしい。
A中学の生徒は、うちの校区より優秀なのかしら……
それは違います!
平均点が高くなる要因は
①テストの問題が簡単
②配られたプリントや問題集の問題がそのまま出題される
この2点です。
つまり、学校が「点数が取れるテストを作っている」ということです。
それはなぜでしょうか。
地域の事情もあるとは思いますが、一番は子どもたちに「勉強をがんばろう」と思ってほしいからです。
努力すれば点が取れる、だから努力しよう、ということですね。
さらに、自分は努力すれば結果が出せる、という自信(最近日本の若者に足りないと言われる「自己効力感」もですね)をつけてほしいという願いも感じます。
この方法を採っている中学校は、落ちこぼれる子が少ない反面、飛び抜けてできる子も少ないという特徴がありす。
では、平均点の低い学校の想いは?
では、平均点が低い学校はどうでしょうか。
こちらは難しい問題で驚かせて、子どもたちに「大変だ!もっと勉強しなくては!」という危機感を持たせたいということです。
中学生はクラブが忙しいので、どうしても勉強がおろそかになりがちですよね。
「勉強しなさい!」と言ってもなかなか……。
しかし、点数があまりに悪ければ、驚いて勉強するのではないかということです。
このタイプの中学校は、危機感をもって勉強をして高学力になる層と、あきらめてしまう低学力の層に二極化します。
地域に昔ながらの個人塾が多く、優秀な生徒を集め、ものすごく難しい問題を解いているような地域です。
上位グループは超難関校に合格する一方で、あきらめグループは通知表に「1」がつき、全日制高校に行けないという状況に陥る場合も少なからずあります。
点が取れすぎる中学での正しい対応法
では、どう対応していくか、ここでは正しい対応法についてご紹介します。
中学校の平均点が70点以上の場合
こういった学校は比較的「点数を取らせてくれる学校」です。
学校のテストで点数が取れていても、実は丸暗記で内容が理解できていない可能性があります。
対策としては、テスト勉強の計画を3週間かけるよう立て直すて勉強するように学校外の模擬試験を受けましょう。
※ 例えば、学習塾イングなら入塾テストで国・数・英の偏差値が分かります。
また年5回、偏差値が出る学力テストを実施しています
その印象が学校のテストと同じなら、正しく勉強できていますので、ご安心ください。
思ったより悪い場合は、クラス指導の塾を検討しましょう。
個別指導では、学校の簡単なテストにあわせた授業になるため、根本が改善しません。
テストの点が取れていると、通塾は遅れがちです。
どんなに遅くとも、2年の夏からは塾を検討してください。
3年生の9月にある実力テストが志望校選びの材料になりますから、2年の夏はその1年前になります。
まとまった勉強ができるのは夏休みくらいですから、ここを逃すとあとが忙しくなります。
点が取れない中学での正しい対応法
中学校の平均点が50点以下の場合
こういった学校は「簡単に点数を取らせてはくれない学校」です。
本人なりには頑張っているのに点が上がらず、やる気を失ったりあきらめたりする可能性があります。
こちらも学外の模擬試験が参考になります。「思ったよりとれる」状態なら、心配ありません。
逆に悪い時は「あきらめグループ」の可能性があり、要注意です。
特に積み重ねの科目(前の内容が分からないと、次も分からない科目)の英語・数学は、早く手を打たないと手遅れになります。
極端な苦手科目がある場合は、個別指導の塾を含めて検討しましょう。
(入塾しなくて良いので)塾へ相談してみましょう
実際には、1つの中学校内でも「社会は取れるが国語が取れない」というように、科目差もあります。
点が取れないのは、本人の問題なのか、テストが難しいのか、よく見極めて対応を決めたいですね。
特に「平均が高いのに点が取れない」のは「お子様からのSOS」とも言えます。
そんな時は、塾の先生にテストを見てもらうのが良いでしょう。
近くの塾をいくつか回り、経験と知識を感じられる先生が見つかれば、話を聴いてもらって下さい。
勉強は「先送り」がもっとも良くない対応です。
お子様のため、一歩を踏み出してあげて下さいね。