【塾コラム】小学生読書感想文の書き方ポイント!~本の選び方から書き方まで~
小学生の夏休みの宿題の定番と言えば、読書感想文ですよね。
✓どんな本や作品を選んだらよいかわからない
✓そもそも何を書けばよいかわからない
✓あらすじばかりの文章になってしまう
✓文章のまとめ方がわからない
✓書き始めや、終わり方がわからない
こんな疑問や悩みにお答えします。
読書感想文を早く書かないといけないとわかっていても、ついつい後回しになってしまうなんてこともよくありますよね。
最後は保護者の方が手伝って、何とか仕上げたなんて経験もあるかもしれません。
でも、ご安心ください。
この記事を読むことで、読書感想文の本の選び方から書き方までがわかります。
もう読書感想文で困ることはありません。さぁ、一緒に読書感想文について学んでいきましょう。
読書感想文に適した本の選び方のコツ
読書感想文を書く上でまず大事なのは『本の選び方』です。
書店に行くと、いっぱい本が並んでいますよね。
その中から自分に合った1冊の本に出会うというのはなかなか難しいものです。
また、安易に本を選ぶと、あとからまた別の本を読み直さないといけないなんてことにもなりかねません。
では、どうすれば自分の子どもに合った本を選べるのか。
ここでは大切にしたい考え方を紹介します。早速見ていきましょう。
子どもが興味のあることから探してみる
・好きなスポーツ
・好きな動物
・興味のある分野
など、子どもにとって好きなことや興味のあることが書かれている本であれば、積極的に読むことができるはずです。
本の題名でグッと惹かれた場合は、その本を選ぶというのでもOKです。
\本を選ぶときの注意点/
読書感想文を書かなければいけないと思うばかり、小難しい本に手を出してしまうのはNGです。
『読まなければいけない』という気持ちで読み始めると、だんだん読むこと自体が億劫になり、結局読まなくなります。
こうした事態を避けるためにも、子どもと一緒に本を選ぶことをおススメします。
とは言うものの、なかなか興味のあることがないという場合もありますよね。
そんなときにおススメしたいジャンルは『児童文学』もしくは『小説』です。
ストーリー性のある内容のため、感情移入しやすいからです。
また、課題図書の場合は、対象学年やあらすじが載っているので、今の自分に見合った本が選びやすいという特性もあります。
夏の時期になると、書店でもコーナーを設けていることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
本を読むときのちょっとした工夫とは?
本が決まったら、次は本を読んでいきましょう。
でも、ただ漠然と本を読んでしまってはもったいないです。
ちょっとした工夫をして、本を読むことで、読書感想文も書きやすくなります。
では、早速見ていきましょう。
本を読むときは集中して読む
当たり前のことですが、本を読むときは、集中して読まないといけません。
まずは、集中して読書ができる環境を整えることが最優先です。
また、物語などを読むときは、
「主人公はなぜそんなことをしたのか?」
「このとき、自分だったらどうするだろう」
など、登場人物の気持ちを考えながら、読む進めることで感情移入がしやすくなり、より楽しく読むことができるようになります。
気になった文には一言メモをつける
本を読んでいて、感動したり、不思議に思ったり、自分ならこうするなと感じたところには積極的に印をつけたり、ふせんを貼ったりすることをおススメします。
こうした作業を読みながらやっておくと、読書感想文を書くときに、感動したところや不思議に思ったことを探すときにすぐに見つけることができます。
ただ、漠然と読み進めていると、結局、内容を忘れてしまい、何度も読み返さないといけないことになり手間が増えてしまいます。
早く読み終えようとするよりも、じっくりと読み込む方が、結果的に早く読書感想文を仕上げることにつながるわけです。
読書感想文の書き方のコツ
では、いよいよ読書感想文の書き方へと進んでいきましょう。
読書感想文の一般的な構成は次の通りです。
①書きだし ②その本を選んだ理由 ③感動したこと ④自分だったらどうするか ⑤結びの文
特に読書感想文に書きたい内容は次の3つです。
①何を読んだか(本のあらすじや、選んだ理由などの紹介)
あらすじだけでなく、選んだ本に興味を持ったきっかけや理由を書けると内容に広がりを出すことができます。選んだ理由については「おすすめされたから」「面白そうだったから」という表面的な面だけではなく、「なぜ面白そうだと感じたか」を自分の関心や経験と関連させて書くと深みが増します。
②何を感じたか(本を読んで感動したこと、もしくは疑問に思ったこと)
感動した場面や印象に残った場面、本を読んで新しく知ったことなどを引用したり、要約したりした上で、感動した気持ちや疑問に思ったことを書きます。
「はじめは○○だった主人公が、様々な苦難を乗り越えることで△△となっていったことに心を動かされた。なぜなら……」といった形で掘り下げていけると良いですね。
③自分の意見 (心を動かされた場面から、自分なりに考えたこと)
主人公の気持ちや物語の中で起こった出来事を、自分の心情や実際の体験と照らし合わせることができると深い内容にすることができます。
心を動かされた場面から、「主人公が○○と考えて行動したことが、自分と似ている」「主人公は○○したけれど、私だったらどうしただろう」という風に考えてみましょう。
こうした内容をいきなり原稿用紙に書くことは難しいです。
何かメモやノートに箇条書きでもいいのでまとめてみましょう。頭の中も整理されるため、効果的です。
今回は、読書感想文の書き方について紹介しました。
こうした一連の流れを一度身につけることができれば、来年も同じ方法で取り組むことができます。
ぜひ、夏休みの宿題の定番、読書感想文を攻略していきましょう。